大会長ご挨拶

ご挨拶

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 私どもは、高齢者ケアの現場に働く者として、常に、高齢者一人ひとりの幸せとは何かを大切に考え、日々の仕事を見つめ直しながら、試行錯誤を重ね、ケアの質の向上に努めてまいりました。
介護保険制度の開始とともに身体拘束の廃止省令が出されることになり、私どもも、前向きに取り組もうと試みましたが、まもなく骨折事故が起きてしまいました。そのことから、気持ちが消極的になっていたときに、抑制廃止の運動を知りました。先進的な取り組みをする病院から学んだことを基に、十分な打ち合わせと準備を整えた上で再び取り組み、身体拘束ゼロの環境を作り上げることができ、以来、「抑制廃止は当たり前」という共通認識を持って、更なるケアの質の向上に向けて努力してまいりました。同時に、全国抑制廃止研究会の活動に参加し、抑制(身体拘束)の廃止に自ら取り組む全国各地の病院や施設と情報交換を行い、研究を重ねてまいりました。また、群馬県においても、抑制廃止を研究・研修していこうという有志が集まり群馬抑制廃止研究会が発足し、私どもが事務局を務め、現在、群馬県委託事業としての研修会(年間6回)や定例会の開催、機関紙の発行など、多くの活動を展開しております。
一方、高齢者に対する虐待等の報道は今でもたびたび取り沙汰されており、厚生労働省は今年度介護報酬改定の中に、あらためて身体的拘束等の適正化の推進を挙げています。抑制廃止を掲げることは簡単ですが、実現させるのはそれほど簡単ではありません。誰もが「抑制廃止は当たり前」という考えが腑に落ちていなければならないと思います。
私どもは、平成17年に伊勢崎市・全国抑制廃止研究会・群馬抑制廃止研究会と一緒に、第7回全国抑制廃止研究会群馬大会を開催しておりますが、この度、全国抑制廃止研究会 第20回記念大会 in ぐんま を開催することになりました。会期は平成30年9月22日(土)、23日(日)の2日間を予定し、会場は伊勢崎市文化会館としております。
この研究大会は東京・福岡・北海道・大阪・香川・千葉・静岡・宮城など様々な地域で開催しており、群馬県で研究大会を行う意義は大きいと考えます。抑制廃止の取り組みの重要性が施設や現場だけでなく、幅広い層に浸透し、ともに研究や工夫、意見交換を重ねて「真の利用者(患者)本位のサービス」を目指していく機運が高まることを願ってやみません。

平成30年5月吉日

全国抑制廃止研究会 第20回記念大会 in ぐんま
大会長 美原 恵里