- 0270-24-3355
- 〒372-0006 群馬県伊勢崎市太田町366
- 外来受付時間 月~金 AM8:30~AM11:00
- 休診日 土・日・祝日 夏季1日・年末年始
画像診断課では24時間・365日、脳・神経疾患に対する画像診断検査を行っています。また群馬県認知症疾患医療センターとして核医学検査も行っています。ハイスペックな装置が充実しており脳疾患に対して様々な検査をすることができます。より専門的な撮影技術を習得できる環境が整っているため、業務を行いながらスキルアップも図れます。
新入職員に対しては教育担当者がマンツーマンで指導にあたり、質の高い正確な検査ができるようバックアップしていきます。
一般的にレントゲン撮影と呼ばれている検査です。当院では、フィルムの代わりにFPD(Flat Panel Detector)を使用しています。FPDを使用することにより身体を透過したX線はデジタル化され、瞬時に画像が表示されます。デジタル画像は、拡大や階調を変えるなどの画像処理が可能になり、より診断に有用な画像を提供することができます。
骨の構成要素であるカルシウムやミネラル成分の量(骨密度 BMD: Bone Mineral Density)を測定する検査で、主に骨粗しょう症の診断に用いられます。DXA法(二重エックス線吸収測定法)という方法で測定を行います。
エネルギーの違う2種類のエックス線を使用することにより、骨を他の組織と区別して測定します。部位は腰椎正面、大腿骨頸部を測定します。
CT( Computed Tomography)は、体の周りをX線管と検出器が回転しながら体の断層(輪切り)像を得る検査です。当院に導入されているCTは、マルチスライスCTといい、体を透過したX線を検出する部分が320列あります。160mmの範囲を1回転、最速0.35秒で撮影することができます。これにより頭部四次元血流動態検査、冠動脈撮影、息を止める時間の短縮、小児などの比較的体動がある患者さんの撮影などが可能になります。
MRI(Magnetic Resonance Imaging)は、強い磁石と電波を使い体内の状態を断面像として描写する検査です。患者さんは、寝た状態で大きな磁石の埋め込まれたトンネルの中に入ります。
高周波な電波を身体に当てることによって、体内から放出される信号を特殊なアンテナ(コイル)で受信しコンピューターで画像化します。当院では磁力の強さが違う2台のMRI(1.5T・3T)が稼働しています。
救急などの早期診断が求められる場合は3T-MRIが選択されます。磁力が強いことでより早く、鮮明に画像を撮影することができます。MRIは放射線を使わない検査なので被曝の心配はありませんが、体内に金属やペースメーカーを入れている方などは、撮影できないことがありますので注意が必要です。
血管造影撮影は、体内の血管にカテーテルという細い管を挿入し、先端を目的部位まで進めます。その管から造影剤を注入してX線で撮影し血管を写す検査です。通常、足の付け根付近や上肢からカテーテルを挿入します。麻酔をしますから痛みはありません。
当院は、診断のみならず血管内治療(IVR:Interventional Radiology)も行っています。治療内容は、脳動脈瘤などのコイル塞栓術、狭窄した血管(頚動脈など)を広げるステント留置術やバルーン拡張術などがあります。外科的手技に比べ低侵襲で病変へのアプローチが可能な点が特徴です。
放射性医薬品を静脈注射して、体内から放出される放射線(γ線)をカメラでとらえ画像化することにより、体の代謝や機能を評価する検査です。一般的には、全身様々な臓器の検査に利用されますが、当院では認知症診断、脳血流測定、パーキンソン病診断、心筋血流評価を中心に行っています。
特に認知症診断では、脳の形態的変化(萎縮など)が起こる前の異常をより早期に診断できる可能性があります。また核医学検査により、いくつかある認知症のタイプ(病型)を鑑別診断することで、その患者さんに合わせた治療やケアができます。他の検査では得られない体の代謝・機能が画像化できる非常に有用な検査です。