公益財団法人脳血管研究所は、美原記念病院の脳卒中を主とした神経疾患の専門病院を通じ、患者の皆様の診断、治療で社会貢献します。

0270-24-3355
〒372-0006 群馬県伊勢崎市太田町366
  • 診療時間 月~金9:00~12:00/13:00~17:00
     第2・4土 9:00~12:00(頭痛外来・要予約)
  • 休診日 ⼟(第2・4午前除く)/日/祝/夏季1日/年末年始

ロボットスーツHAL®︎

HAL®について

神経難病患者さんへの治療の選択肢が増えました

HAL®︎(ハル)とは、歩行機能が低下した方のリハビリをサポートするための装着型のロボットスーツです。具体的には脳からの電気信号を検知し、その信号に基づいて歩行動作を補助します。ロボットを装着して歩行練習行うことで、弱化した神経や筋肉のはたらきを促進し、運動機能を向上させることが期待できます。本機器を用いて神経難病患者さんへ高度で効果的な治療を行います。

対象者について

神経難病を発症されており歩行が不自由な患者さん(対象疾患はこちら)

HAL®︎(Mサイズ)に適合される方
身長 160~175㎝
腰幅 28~ 36㎝
靴サイズ 23~ 27㎝
体重 40~100㎏
(メーカー参考値)

この他にも条件があります。医師が診断のうえ治療の可否を判断しますので、まずは気軽にご相談、お問い合わせください。

対象疾患について

歩行や起立に不安のある方、歩行能力を維持したい神経難病患者さんで以下の病気と診断された方が対象です。

脊髄性筋萎縮症(SMA)
球脊髄性筋萎縮症(SBMA)
筋萎縮性側索硬化症(ALS)
シャルコー・マリー・トゥース病(CMT)
遠位型ミオパチー
封入体筋炎(IBM)
先天性ミオパチー
筋ジストロフィー
遺伝性痙性対麻痺
HTLV-1関連脊髄症

治療について

治療方法

対象となる疾患は根治が難しく、能力を維持したり信仰を少しでも緩やかにすることが重要です。そのためHAL®︎を装着し、歩行練習や起立練習をくり返し行います。通常のリハビリも並行して実施します。

● 医師の診察

外来受診で 「適応」 と判断された後、患者さんが治療方針に同意したうえでスタッフがHAL®治療のスケジュール調整を行い治療がスタートします。

● 入院・初回評価

歩き方を詳しく分析するために三次元動作解析という装置を使います。これは、カメラやセンサーを使って筋肉や関節の動きを記録し、目に見える形で分かりやすくするものです。まず、この装置で検査を行い、患者さんの歩き方の特徴や問題点を把握したうえで、最適な治療計画を立てます。

● HAL®治療 1~9回

患者さんの症状や進行具合に合わせ、治療スケジュールを個別に設定します。

● 退院・最終評価

治療後も三次元動作解析を使って検査を行い、治療前と比べてどれくらい歩き方が改善したのかを数値で確認します。これにより、今後の治療方針をより適切に検討することができます。

期待される効果

HAL®︎を装着した歩行練習を定期的に繰り返し実施することで、歩行速度の向上や、歩行距離の延長などの効果が見られ、これにより歩行機能が低下する速度を遅らせることが期待できます。

免荷リフトを使用し 身体を支えるため転倒を防ぐことができる
通常のリハビリより患者さんの関節や筋肉への負担が少ないため練習量を増やすことができる

入院までの流れについて

まずは電話もしくは問合せフォームよりお問合せください。現在の困りごとや身体機能などの様子ついて伺います。

パーキンソン病・運動障害(PMD)センター
TEL:0270-24-3355
月~金曜日 9:00~17:00(祝日・年末年始除く)
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