- 0270-24-3355
- 〒372-0006 群馬県伊勢崎市太田町366
- 外来受付時間 月~金 AM8:30~AM11:00
- 休診日 土・日・祝日 夏季1日・年末年始
当病棟は、在宅で療養されている神経難病の患者さんが、安心して在宅での療養を継続できるよう支援している病棟です。
また、終末期を迎えられる患者さんが、安楽に過せるよう支援しています。いずれの場合も身体機能の維持を目的にリハビリテーションを行います。
病棟理念「安心・希望・生きがい」
安心
難病ケアに慣れたスタッフがいます。入院時に同じケアが提供できるように、在宅でのケアを事前に把握します。
希望
コミュニケーション支援やリハビリテーション、音楽療法を行います。
生きがい
患者さん個々の希望に合せた生活支援を行います。
①神経難病と診断された方
・筋萎縮性側索硬化症
・原発性側索硬化症
・脊髄性筋萎縮症
・球脊髄性筋萎縮症などの運動ニューロン疾患
・パーキンソン病
・進行性核上性麻痺,大脳皮質基底核変性症などのパーキンソン病類縁疾患
・脊髄小脳変性症
・多系統萎縮症
・前頭側頭葉変性症
・多発性硬化症および視神経脊髄炎
・封入体筋炎
・シャルコーマリーツース病
・プリオン病
・ハンチントン病
・筋ジストロフィー
・重症筋無力症
・先天性ミオパチー
その他、国が指定する神経・筋疾患の指定難病
②重度の肢体不自由者・重度の意識障害者など
当病棟では、神経難病の患者さんを24時間在宅で介護をしている介護者の方に休息していただくための入院の受入れを行っています。
①入院相談
見学やご相談を希望される場合は、社会福祉士宛にお電話ください。「連携室 入院に関するご相談」
②担当医・入院日調整
診療情報提供書や現在のADL等の情報(看護サマリー等)をもとに、当院の医師に確認します。医師から入院対応可能と判断が出ましたら、入院日や事前訪問の調整をします。
③事前訪問
呼吸器を使用している患者さん等の重度の方に対して、事前訪問させて頂きます。
入院時に在宅と同様のケアの提供ができるよう、在宅のケアを把握します。
④入院
オリエンテーション
主治医・看護師・リハビリスタッフが入院生活やリハビリテーションについてご説明します。管理栄養士が入院中の食事にいてお話します。社会福祉士が患者さんのこれまでの生活などについてお話をうかがいます。
必要に応じて、CTやMRIなどの各種検査を行います。
短期集中リハビリ入院プログラムは、集中的なリハビリを行うことで神経難病患者さんの進行により低下した運動機能や日常生活能力の底上げを行うためのプログラムです。神経難病全般を対象としており、これまで筋萎縮性側索硬化症、パーキンソン病類縁疾患(パーキンソン病、レビー小体変性症、皮質基底核変性症、進行性核上性麻痺など)、多系統萎縮症、脊髄小脳変性症、遺伝性痙性対麻痺、多発性硬化症など、多くの患者さんの受け入れ実績があります。
①難病外来受診・入院リハの適応判定
外来診察(難病外来)を受診いただき、短期集中リハビリ入院プログラムの適応について判定します。ご見学やご相談を希望される場合は、神経難病リハビリテーション課にお電話ください。
「神経難病リハビリテーション課」
TEL:0270-24-3355 / 担当 菊地
E-mail:mmh-nanbyo.reha@mihara-ibbv.jp
②入院スケジュールの調整
医療相談員・病棟師長と入院スケジュールの調整を行います。
プログラムの標準的な期間は1ヵ月としています。期間は患者さんの状態やリハビリの目標に応じて検討します。
③入院
個々の患者さんの病態に即したリハビリを行うために、各種検査を行います。
①運動機能(歩行能力・姿勢バランス)
三次元動作解析装置を用いた歩行分析やリアルタイム重心フィードバック装置など最新の機器を用い、詳細な運動機能の評価を行います。
②脳形態評価
一般に脳の形態評価では10㎜のスライス間隔で行うのに対し、当院ではMRIの最小画素単位の1㎜3で評価するvoxel based morphometry(VBM)を行っています。詳細な脳の形態変化を評価することで、患者さんにみられている運動障害がどのような脳構造の変化によるものかを検討し、効果的なリハビリテーション手法の立案に活用しています。
リハビリ検査に基づき、患者さんと協同してリハビリの到達目標の設定を行います。1日3時間のリハビリを週5~6日、4週間前後実施します。日曜日は療法士による特訓がないため、外泊訓練を行ない、1週間のリハビリの成果と課題を確認していただきます。
〔当院で行われる代表的なリハビリプログラム〕
①脊髄小脳変性症、多系統萎縮症の短期集中リハビリプログラム
バランスや歩行能力向上、構音障害の軽減を目的とした総合的なプログラムです。
②パーキンソン病の短期集中リハビリプログラム
すくみ足の軽減や姿勢異常の改善、構音障害やADLの向上を目指す総合的なプログラムです。
③筋萎縮性側索硬化症の短期集中リハビリプログラム
四肢筋力、呼吸筋力の向上を目的としたプログラムです。
これらのプログラムは代表的なもので、患者さん個別の症状や障害、生活上のニーズに応じて内容を調整し実施します。
退院前に入院時実施した検査や評価を行い、リハビリ入院の目標達成度を確認します。リハビリ入院によるデータを基に、退院後の生活やリハビリについて検討します。
短期集中リハビリ入院プログラムで得られた成果が、在宅生活で発揮できているかを確認することを目的に通院可能な患者さんは外来リハビリを行います。経過を確認しながら、再入院の時期や在宅で行えるリハビリの検討をしていきます。
患者さんのニーズに合わせた音楽を用い、病気における不安やストレスの軽減、さらに入院生活に張り合いがもてるよう、1回60分間週2回の集団セッションを実施しています。季節感が味わえる曲や思い出の曲などを共有することで患者さん同士が交流する機会をもてるようサポートします。
専任の管理栄養士が1名常駐し、患者さん一人ひとりの、食事を噛む力や、飲み込む能力に応じて食事内容を調整します。また、必要に応じて退院時に栄養指導を行います。
当院を利用されている患者さんの作品をご紹介します。