公益財団法人脳血管研究所は、美原記念病院の脳卒中を主とした神経疾患の専門病院を通じ、患者の皆様の診断、治療で社会貢献します。

0270-24-3355
〒372-0006 群馬県伊勢崎市太田町366
  • 外来受付時間 月~金 AM8:30~AM11:00
  • 休診日 土・日・祝日 夏季1日・年末年始

一次脳卒中センター(PSC)

当院は 一般社団法人日本脳卒中学会より以下の認定を受けています。

一次脳卒中センターについて

「一次脳卒中センター(PSC:Primary Stroke Center)」とは、地域の医療機関や救急隊からの要請に対し、24時間365日 脳卒中やその疑いのある患者さんを受け入れ、急性期脳卒中診療担当医師が、患者さん搬入後可及的速やかに診療(t-PA静注療法を含む)を開始できる施設のことです。

認定期間:2023年4月1日~

一次脳卒中センターの認定要件

一次脳卒中センター(PSC)は以下の8項目を満たすことが求められます。

  1. 地域医療機関や救急隊からの要請に対して、24時間365日脳卒中患者を受け入れ、急性期脳卒中診療担当医師が、患者搬入後可及的速やかに診療(rt-PA静注療法を含む)を開始できる
  2. 頭部CTまたはMRI検査、一般血液検査と凝固学的検査、心電図検査が施行可能である
  3. 脳卒中ユニット(SU)を(注1)有する
  4. 脳卒中診療に従事する医師(専従でなくてもよい、前期研修医を除く)が24H/7D体制で勤務している
  5. 脳卒中専門医1名以上の常勤医がいる(注2)
  6. 脳神経外科的処置が必要な場合、迅速に脳神経外科医が対応できる体制がある
  7. 機械的血栓回収療法が実施出来ることが望ましい
    実施できない場合には、機械的血栓回収療法が常時可能な近隣の一次脳卒中センターとの間で、機械的血栓回収療法の適応となる患者の緊急転送に関する手順書を有する
  8. 定期的な臨床指標取得による脳卒中医療の質(注3)をコントロールする

注1)脳卒中ユニット(SU)とは、「多職種からなる専属の脳卒中チームが配属され、他疾患と明確に分離された脳卒中患者専用の病棟(または病床)」と定義する 診療報酬上の脳卒中ケアユニット(SCU)は脳卒中ユニット(SU)に含まれる

注2)暫定期間を設け、脳卒中専門医を「日本脳卒中学会会員であり、rt-PA講習受講後の脳神経外科専門医もしくは神経内科専門医」で代行可能とする

注3)rt-PA静注療法施行例と機械的血栓回収療法施行例のデータ(症例数と3ヵ月後のmRS)提出

一次脳卒中センターコアについて

認定期間:2023年4月1日~

一次脳卒中センターコアの認定要件

一次脳卒中センターコアは下記の5項目を満たすことが求められます。

  1. 一次脳卒中センター(PSC)に認定されていること
  2. 日本脳神経血管内治療学会の脳血管内治療専門医と3学会認定の脳血栓回収療法実施医が合計して常勤3名以上であること
  3. 血栓回収治療実績が年間12例以上あること
  4. 自施設において24H/7Dで血栓回収治療に対応可能であること
  5. 脳卒中相談窓口を設置すること

相談窓口を設置し地域の方々の脳卒中に関する不安や悩みを伺い支援します

必要な研修を受講し資格を取得した 「脳卒中療養相談士」 が13名在籍しており、医療や介護に関する情報提供や相談支援を行っています。当院かかりつけの患者さんやご家族に限らず、地域にお住まいの方々もご相談いただくことが可能です。当院1階に相談窓口を設置しておりますので、どうぞ気軽にお立ち寄りください。

こんなことを相談できます

脳卒中治療後の就労に関すること
脳卒中の後遺症がある中での自動車運転に関すること
自宅に戻っての療養生活に関すること
介護保険などの利用できる支援サービスに関すること など
2024年度 11名
看護師 2名
社会福祉士 2名
理学療法士 3名
作業療法士 3名
言語聴覚士 1名

当院では、地域の医療機関や救急隊の方々と更なる連携を深めるとともに、安全・安心かつ迅速な治療に務めます。また患者さんへの支援サービスを充実させ、一次脳卒中センターコア施設としての役割を果たし、地域に貢献してまいります。

研修教育施設について

認定期間:2023年4月1日~

研修教育施設の認定要件

日本脳卒中学会研修教育施設は下記の6項目を満たすことが求められます。

  1. 日本脳卒中学会認定脳卒中指導医が1名以上常勤している施設であること
  2. 日本脳神経外科学会、日本内科学会、日本リハビリテーション医学会、日本医学放射線学会、日本救急医学会いずれかの認定施設であること
  3. 脳卒中に関する教育機能をもつ以下のいずれかの施設であること
    ①特定機能病院もしくは大学病院
    ②脳卒中関連の年間新患入院数が100例以上で、脳卒中診断・治療に必要な諸設備を有し定期的にカンファレンス(症例、CPC、関連診療科のセミナーなど)を行っている病院
  4. 日本脳卒中学会が作成した脳卒中専門医カリキュラムに基づいて研修出来ること
  5. 認定期間は1年とし、1年ごとに更新申請を行う
  6. 各施設の脳卒中施設長は1年毎にWeb上で日本脳卒中学会研修教育施設の診療実態年次調査の提出を義務とする